更新日:2025年9月17日
皆さんは、鹿児島県がうなぎの生産量日本一であることをご存じでしょうか。
温暖な気候や豊かな自然に恵まれたこの地で育つうなぎは、身がふっくらとして素材の旨味も絶品なのが特徴です。
その美味しさを支えている秘密の1つが「水」にあります。
今回は、鹿児島県産うなぎの魅力と、育つうえで欠かせない“水”の力についてご紹介します。
鹿児島県はうなぎ生産量日本一

鹿児島県は全国でも圧倒的なうなぎの生産量を誇っています。
温暖な気候に加え、養殖に適した土地や豊かな地下水があることから、
全国シェアの約4割を占める規模に成長しました。
単に量が多いだけでなく、質の高さでも多くの消費者や料理人から信頼を得ています。
美味しさの秘密は「地下水」

鹿児島の地下水は、天然のミネラルを豊富に含み、透明度が高く、比較的水温が安定しているのが特徴です。
この水質は、うなぎを養殖する上で最適な環境で、スクスク健康に育てることができます。
常に新鮮な地下水をかけ流すことで、うなぎのストレスを軽減し、鰻本来の美味しさと身が引き締まりながらも脂のりが良い食感が楽しむことが出来ます。
シラス台地が生む“清らかで豊富な水

出典:霧島湧水
鹿児島県の大地は、火山噴火で堆積した「シラス台地」と呼ばれる独特の地層で覆われています。
このシラスは水をよく通すため、雨が大地にしみ込み、地中でろ過されてから湧き出します。
その結果、鹿児島の地下水は 透明度が高く、余分な不純物が少ない清らかな水 になります。
一年を通じて安定した水温

鹿児島の地下水は、夏でも冷たすぎず冬でも暖かすぎない「年間を通して安定した水温」なのが特徴です。
水温の急激な変化はうなぎに大きな負担を与えますが、水温が安定した地下水を使うことでそれらの問題を解決します。
流水式養殖との相性の良さ

鹿児島の養鰻場では、この豊富で清らかな地下水を「かけ流し」する流水式養殖を採用しているところが多いです。
常に新しい水が池に注がれることで水質が保たれ、うなぎの成長を促進させます。
身が引き締まりながらも脂のりが良い、美味しいうなぎに育つのです。
まとめ
という事で、今回は鹿児島の「水」についてご紹介いたしました。
冒頭でもお話しましたが、鹿児島の地下水だけが美味しさを決める要素ではないのでそこだけはご理解ください。
それではまた会いましょう。